2006-12-31

”HNY”

 今日で2006年が終わり。無線では年末の挨拶が交わされる。会話では良いお年を、だが欧文の電信では"HNY"だ。今朝は目が覚めたら8時で慌てて無線機の電源を入れ、FISTSの今年最後のオンエアミーティングで挨拶を交わした。

 さて、今年はHFのコンディションが良くなかったので山登りを始めてみた。信州の2000m未満の所謂低山とか里山を毎週のように登った。北信・東信は大体制覇したかな(笑。来年はもう少しゆっくり登ってみよう。
 頂上では50MHzを主に楽しんでマジックバンドの醍醐味を味わう事ができた。でもどちらかと言うと異常伝播よりも高所へ移動してグランドウェーブが伸びるのが楽しかった。おかげで過去にない50MHzの交信数となった(400QSO超)。
 今年の全交信数は約1500だったが、HFは3年位前からローバンド中心になってきた。ほとんどコンテストや国内交信。1.9MHzは去年も今年も100交信を超えた(DXCCは5エンティティ笑)。

 来年は引き続き50MHzに凝ってみよう。山登りも続けようと思う。もうすぐ太陽黒点活動の最低期にあたりそれが過ぎればあとはコンディションが上がり続ける。噂では次の太陽活動は過去最大級らしい。HFのハイバンドでDXやWがたくさん聞こえてくるのが楽しみだ。でもタワーやビッグアンテナはまだまだ夢。
 来年は仕事で転機を迎えるため多少無線のアクティヴィティは落ちるかも知れない。でも2007年もマイペースで楽しんで行きたい。


from a screen of LOG4DX by JA7BEN

2006-12-26

FDコンテスト結果

8月のフィールドディ・コンテストの結果が発表された。
6mDOWNコンテストに続き50MHzシングルバンド部門に参加し、スコアだけ見ると大差ないが、その実態には大きな違いがある。
 6D 125局x37マルチ
 FD 106局x21マルチ

6Dの時はよくクルマで移動運用する飯綱山中腹(飯綱町)からの運用。標高約千2~3百mと思われる。50Wに5エレ八木の設備。一方でFDは初めての山岳移動によるコンテスト参加だった。標高は約2,300m(四阿山、上田市)で2.5Wに2エレHB9CVの設備。また運用時間も前者は6時間超だが後者は4時間。比べてみると違いは明白だが圧倒的にロケーションのメリットが出ている。当たり前と言えば当たり前だが2時間半かけて苦労して登った甲斐があったと言うものだ。

来年の課題。何とか山の上で1泊できないか。アンテナを軽量な5エレ程度にアップグレードできないか。そこまでやるか?という感じだが、本当はクルマでもう少し標高のある場所へ移動して5エレ以上の八木と50Wのハイパワー?で運用するのが正解かも。

2006-12-24

ブログをイメチェン

先週の週末は仕事だったので2週間ぶりの休日。
暇だったのでブログをイメチェンしてみた。

このblogger.comは他のブログに比べて機能が少なくて物足りない。が、
引越しをするのもしゃくなので、色々調べてイメチェンと機能追加をしてみた。

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ちゃんと動作するかな?

2006-12-10

今年最後の山登り?

 年内にもう一度くらい山に登ろうと思っていたが週末はぐずついた天気が続いていた。今日は上田方面は
晴れの予報だったので上田市の独鈷山(とっこさん)1,266mへ。

 上田市の別所温泉は信州の鎌倉と呼ばれているらしい。独鈷山の登山道に向かう途中、落ち着いた雰囲気のお寺や神社をいくつか通り過ぎ、なるほどと頷いた。と言っても鎌倉ってあまりよく知らないけど。
 天気予報は晴れだったが、下から見上げる山頂は雲に包まれていて登ろうかしばらく迷っていたら登山者がひとり登っていった。午前中くらいは持つんじゃないか、と言うのでその言葉を信じて出発することに。
 この山は標高はそれほど高くなく上り時間も90分程らしいので甘く見やすいがどっこい結構きつい。久しぶりの山登りと言うのもあるが、この時期は濡れた落ち葉が滑るので足に余計な力がかかる。また傾斜のきつい場所もあるし9合目くらいからちょっとした岩場があり張ってあるロープを使わないと登れない。久しぶりに筋肉痛。
 途中から小雨が降り出し、7合目付近から雪に変わってきた。やばいなーと思いつつ行けるとこまでと思って登ると上から10人ほどのパーティが下りてきた。頂上付近の方が降り方は弱かったが下から見えた雲は雪雲だったようで頂上の草木には樹氷ができていた。
 こんな天気なので山頂からは眺望なし。ヘンテナを上げて6mをやろうと思っていたけどそれどころではない。ハンディ機で6mAM、FM、430MHzFMとCQを出し続けたが一切応答なし。なんで?山頂と同様バンドも静か過ぎ。
 歩いてると合羽も着てるせいで暖かいのだが山頂でじっとしてると急激に身体が冷えてくる。多分氷点下。耐えられなくなって15分ほど滞在してすぐ下山した。

 今年は地元の破風岳を皮切りにたくさんの信州の里山に登れて満足。本当に信州っていい所だなぁとしみじみ思う。さて来年はどの山から登ろうか。

山頂。霧に包まれて眺望なし
山頂の松の木にできた樹氷

2006-12-04

KCWAコンテスト

 今朝は7時過ぎに起きて7時半頃から14MHzをワッチ。あまり北米は聞こえなかったがどなたかと交信直後のオレゴン州の局と交信。ベアフットにバーチカルとの事。最初419だったがQSBのため途中弱くて取りきれなくなった。
 その後FISTSのCW Netの時間になったので7MHzにQSY。今日は全部で4局の参加。Yさんはクルマで移動してダイポールアンテナを張っての運用。最大10Wと打たれていたのでもしかしてK2を使用?どうやらコンテストのために移動されていたらしい。その後調べるとKCWAコンテスト開催日だった。Yさんに触発されて急遽近所の河原に移動することに決めた。
 クルマで移動運用するのは久しぶり。先日K1用の内蔵オートチューナーキットを組み立てたのでこいつでQRPで参加してみようと決め、アンテナは7mHのフルサイズ逆V型ダイポール。
 10時スタート直後はコンディションが不安定だったがCQを出していたところお昼前頃立て続けに10局位から立て続けに呼ばれて気分がいい。QRP5Wだったがそこそこ楽しめた。12時過ぎまでの2時間で50局と交信できて満足。Yさんとも無事に交信できた。もともとフル参加予定はなかったのでお昼で撤収。

 今日は天気が良ければ近くの里山に登ろうかなとも思っていたが、周りの山は標高1,000m以上は雪で白く覆われており、山間を雪雲がゆっくりと流れていたので行かなくて正解だったかな。

アンテナの向こうにはふもとまで真っ白な高社山
須坂市の南端、妙徳山の冠雪

使用設備
K1(5W)、7mH逆Vアンテナ

2006-12-02

D-STAR体験会

 先週の日曜日、上田市でD-STARの体験会があると言うのででかけてきた。参加者は10名位だったか。現在長野県でD-STARレピーターが設置されているのは上田市1箇所だけ。レピーターが増えないのはネット常時接続回線が必要なのとレピーター機器が高額なためのようだ。
 EchoLinkやWiresなどと異なるところはD-STARの場合、利用者が使用する無線機自体がアナログ-デジタル変換を行いデジタル変調の電波を送出しレピーターにアクセスする(そのためD-STARを使用する際は必ず対応無線機が必要)。アナログレピーターと同様にシフトした周波数でダウンリンクが送出されるが、同時にネット回線を通じて全国のD-STARレピーターに音声が転送されるので、レピーターを介して他エリアのハムと交信ができる。
 また音声(DVモード)だけではなくデジタルモード(DDモード)により要はインターネットを利用する事が可能。また画像通信なども可能らしい。周波数は1200MHzで速度は128Kbps程度。面白いことを考えた人がいてD-STAR対応無線機をD-STARとは関係なしに、自宅と移動先にそれぞれ設置してそれぞれPCに接続しLANを組むと言うもの。どうやらそういうことも可能らしい。
 いずれにしろ仕組みは面白いと思うが使用するためには必ず対応無線機が必要であるし対応レピーターも急激には増えそうにないので今後広く普及するには時間がかかるだろう。

D-STARレピーターにアクセス中
JARL長野県支部長ご挨拶

2006-11-27

CQ WWコンテスト

 3.5MHzのバーチカルアンテナを試したくなり、土曜の夜に近所の河原に出かけて寒い中設営を始めた。10m釣竿の根元に、1.5Lペットボトルにアルミ線を巻いた極太コイルをくっつけラジアルを3本張ってSWRアナライザーで共振周波数を確認。何とか3.500MHz前後に共振してるようなのだが数百オームの超ハイインピーダンス。測定器金属部分に手を触れると値が変わるような状況で、やはりラジアルを10本以上は張らないと駄目なのか。試行錯誤するが結局あきらめて1時頃に撤収。一方で夜空の星はとっても綺麗でサイコー。
 自宅に帰ってから3.5MHzや7MHzで短縮ダイポール+ATUアンテナで聞こえるアメリカなどの参加局をコールするがほとんどカスリもせず、うちのアンテナの飛ばなさを実感させられた(国内ならまぁまぁ飛ぶのに)。

 翌朝7時に起きて14MHzでアメリカ中心に呼び回り50局前後と交信。ローバンドもハイバンドも沢山聞こえておりコンディションは良かったようだが気分はあまり晴れないコンテストだった。

 8時になったのでFISTSのNetで当番だったのでCQを開始。3人のメンバーに呼んでいただいて最後は9時半頃まで電信チャットを楽しんだ。そのおかげで一日気分が晴れて過ごす事ができた。

2006-11-19

鏡台山1,269m

 おばすて山の伝説は全国にいくつかあるようだがここ信州ではその名も姨捨山(おばすてやま)という山がある。今回は伝説の話ではなく、この姨捨には日本の棚田百選にも選ばれたという見事な棚田がある。9月の中秋の名月の頃には月が昇ると棚田の田んぼに月が反射するのを見て「田毎の月」と呼んだと小学生くらいに教わった。
 この棚田は江戸時代からあったらしく芭蕉や一茶も俳句に詠んだ景色なのだ。今でもその季節になると月を見て楽しむ観月会というものが開かれるらしい。

 さて、観月会の頃に姨捨から見て東方向になる、千曲川をはさんで丁度月が昇って行く山が鏡台山だ。この山名の由来だけはガイドブックで知っていたが、先日地元のボランティアの方が登山道を整備したと地元紙に掲載されていたので、何だか行ってみたくなった。

 天気予報では夕方から崩れるが午後まで何とか天気は持つと言うので、FISTSのネットに参加してから余裕の気分で午前中遅めに出発した。登山口は埴科郡坂城町にあり自宅から1時間程度の場所。坂城町までは順調に行けたが登山口までは住宅地を迷いながら縫うようにしてようやく抜けて何とかたどり着いた。
 登山口そばのキャンプ場の横の畑に檻のようなものが見えるので何だろうと思ってゆっくり近づくとナント「いのしし」がワナに引っかかっていた。登山口までの間に他にも檻があって熊だけじゃなくていのししも出るのかと少し怖くなった。
 どうもガイドブック通りには行かず、迷いながらクルマを置いて畑の中を進み何とか登山口を発見。新品の看板が立っていた。登り始めてから気づいたが熊よけの鈴をクルマに忘れて来てしまった。登山者は他にはおらず、仕方ないので口笛を吹きながら登った。
 ほぼ尾根沿いに登る道だが途中すごい急坂(下り)があったりしてアップダウンを繰り返しながら高度を上げていきようやく山頂到着。
 坂城町と千曲川の流れが遠くに眺められた。なぜか芳名帳(?)があったので記帳。登り始めから雲行きが怪しかったのだが、案の定山頂に到着した途端小雨が降り出した。
 結局雨のやむ気配はなく、今回はハンディ機もビームアンテナもガスコンロも持ってきたのに結局写真だけ慌ててとって一服してからすぐ下山してしまった。

 本当は姨捨伝説や田毎の月に思いを巡らし芭蕉や一茶のように俳句でも詠みたかったのだが(ウソ)今回はとんぼ帰りのハイキングになってしまった。いつかまた天気のいい九月にでもまた来よう。

ワナに引っかかった可哀想ないのしし
雨の中で三脚も使えず

2006-11-12

新潟県支部アクティヴィティパーティ

 この週末はJARL新潟県支部のアクティヴィティパーティ。新潟県内からの参加のみ有効なため、日曜早朝に県境へ移動しようと計画した。
 天気が良ければ以前登山した鍋倉山に行こうとも思ったが、あいにく荒天の予報だったため上越市側の光ヶ原牧場を目指した。

 早朝4時半に起床。できるだけ早く到着するため高速を使い3つ目の飯山ICで下り、さらに県道95号線を北上。鍋倉高原から関田峠に向かうと道路に少しずつシャーベット状の雪が積もりだし嫌な予感。その後上るにつれてノーマルタイヤで走行できる限界以上の積雪になってしまったため止む無くUターンした。時速10kmくらいで慎重に下りたがとっても怖かった。
 国道18号まで戻るには1時間以上かかりそうなので途方に暮れたが、斑尾高原を思いついた。地図で調べると斑尾高原はほとんどが新潟県妙高市なのに気づき、いったん飯山市街地まで戻って進路を変える事にした。
 斑尾高原の妙高市側に入ると積雪約5cm。四駆のおかげで何とか無事に新潟県に入る事ができた。

 7時半から1時間半ほど運用して約20局と交信。ロケのおかげかモービルホィップにもかかわらず新発田市とも交信できた。新潟県内のお天気もあまり良くなくパーティ参加局は少なめの様子だった。

 雪さえ降らなければ飯山の鍋倉高原の黄葉はまだキレイだった。黄葉を雪が包み込み、そのまま雪化粧をして冬に入っていく感じだ。いよいよ冬到来。そろそろタイヤを履き替える事にしよう。




2006-11-09

英語で日記

 先日居間でうたた寝をしてしまい起きたら朝の6時だった。すぐ布団にもぐれば暖かい寝床であと1時間は寝れたのだが、せっかくだからと無線機のスイッチを入れたところ、14MHzで東海岸が聞こえていた。こういう時間に起きないとアメリカとは交信できないのかと思いながら久しぶりのUSAの2局とQSO。結構早い速度の電信でコピーできなくて少し恥ずかしかった。ここ最近あまりパドルを叩く機会が減っていた事を反省。
 電信の欧文チャットを楽しめるようになるには実践交信で自分を鍛えるのが一番、とは知っているのだが、同時に英語学習も進める事は大いに役立つと信じている。

 と言う事で、今年の4月からNHKのラジオ英語講座を続けて聞いている。よくまぁ続いていると自分でも感心する。HFの無線機とパソコンをSSTVのインタフェースで接続してあるので、無線機のオーディオ出力をパソコンで録音する。それをiPod nanoに移して通勤途中にほぼ毎日聞いている。
 まず一回目はテキストをまったく見ずにヒアリングするがこれがまったく分からない。続いて講師が解説をしてくれるとようやく文章の流れが分かってきて、その後何度も聞いてやっとそれぞれの単語が思い浮かぶようになってくる。講座は週に3回もあるので2日休むともう付いて行けなくなってしまう。半年続けて何とか出演者の発音の後に続いて真似をするシャドウイングの練習にも慣れてきた所。

 5月の終わりにTOEICを受験した所、実は前回よりもスコアが40点下がってしまって愕然とした。講座を2ヶ月続けた後の試験だったのでショックは小さくなかった。だがこれもある意味でその後も講座を継続する動機付けになったかも知れない。

 英語学習は4つの力をトレーニングして行く事と思っているが、今の自分に足りないのは読む事と書いたり話したりする事。読むトレーニングのつもりで週刊STという英字新聞を購読しているがこれがほとんど読まない。興味がないから読まないのか読まないから興味が湧かないのか。勿体無いので一応いつでも持ち歩いてその気になったら読めるようにはしているのだが。
 もう一つ、書く力の訓練としてある本を見つけたので購入してみた。
″My first English diary″
″一日10分 英語で書こう4行日記″
 まだほんの数行しか読んでいないのだが、なるほど、短い日記ならトレーニングとして続けられるかも知れない。また、海外のハムとの交信の際も役立つかも知れない。

 と言う事で昨日から英語で日記をつけ始めた。いつまで続くかお楽しみ。ただ、これもそうだが電波出さなきゃだ。

2006-11-05

高標山(たかっぴょやま) 1,747m

 連休なのにどこにも登らないと身体が疼いてしまう。昨晩NHKでチャングムの誓いを見ながらガイドブックを開いた。連休疲れで体調もあまり良くなく早起きできないだろうから近くて時間のかからない山、という事で高標山(下高井郡木島平村)あたりに行こうと思いついた。木島平は父の実家もあり、小さい頃は祖父の家に何度も遊びに来た所なのでとても親近感があり、まるで自分のふるさとのように感じる。

 予定通り寝坊して朝8時過ぎに起きFISTSのネットを聞くがコンディション悪く、各局の信号も弱い。その時昨日の夜スイッチを切り忘れた430MHzの無線機からCQが聞こえ、ローカルのFさんが移動運用に出かける所だった。本当に偶然だ。Fさんとはいつもスイッチを入れた直後とかにつながったりする。
 ネット参加は諦めて、430MHzで少しラグチュー。Fさんは野沢温泉村方面に向かっているとの事。これはじっとしてはおれないと言う事で交信後すぐに支度をして木島平方面に向かった。
 
 少し風邪っぽかったので体調の様子を見ながら登山口まで行く事にした。志賀高原から奥志賀林道を進む。先々週登った岩菅山登山口よりももっと奥の奥、奥志賀公園林道を雑魚川渓谷沿いに進む。紅葉はもう終わりに向かっているが、ひっそりとした山深い渓谷で目の前に鳥甲山が聳える素晴らしい景色だ。鳥甲山が見えるなら登らなきゃ損だ、と心に決める。
 豪雪で知られる秋山郷方面と分岐して木島平カヤノ平高原に向かう。野沢温泉村方面と分岐するとまもなくカヤノ平。学生時代一度キノコ狩で遊びに来た事がある。他の高原と比べ観光地開発があまりされておらず、また紅葉シーズンも終わっており本当に静かにゆっくりと過ごせそう。

 観光案内所でトイレを借り登山口の場所を尋ねる。まもなくここも店じまいの様相だ。
 高標林道入り口のゲート脇に駐車して登山口まで約1kmの砂利道を歩くと熊笹とカラマツ林の登山道に入る。標高差は200m少しなのでゆるやかな道で歩きやすい。カラマツの次はダケカンバとブナ林だ。直径1m以上はあるブナ巨木に何本も出会う。ところで今年は熊の当たり年で県内では毎日のように熊被害報道がされており、登りはビクビクしながら歩く。30分ほどで尾根道に出て一休み。この辺りから景色も良くなってくる。笹とダケカンバの間の道を進みちょこんと小高い頂上に出た。計1時間の道程。

 天気は晴れで眺望は良く、今年登った斑尾山、高社山、や岩菅山が良く見える。北東方向には鳥甲山(とりかぶとやま)の尾根道がはっきりと見えその背後には苗場山が見える。信州の北の山に来たなぁと実感する。鳥甲山は7月始めに1エリアの方が50MHz運用してるのをワッチして以来憧れの山だ。孤高の山と言われ、上り下りも激しく険しい山と聞く。尾根の先の谷の下には秋山郷があり、下山後は温泉コースだ。いつか登りたい山の一つ。

 今日は時間もなかったので5エレループで430MHzを運用。関東方面は岩菅や横手山のカゲで全然ダメ。新潟方向ビームでCQを出すと地元の中野市からコールいただいた。アンテナを回すと59同士だ。中野のKさんは滅多に電波を出さないがたまたまコールをしてくれたそうだ。つい先日新潟県糸魚川の山を登ってきたとの事。年に10回は北アなどの登山をするそうでベテランの方。当然、山談義に花が咲く。山頂での山談義は時間が経つのを忘れてしまう。30分近くラグチューをして再会を約束した。今日は結局ローカルから2局だけ。
 ストーブでお茶を沸かして一服し下山する事にした。熊にも遭いたくないので急ぎ足で駆け下りる。3時を回ると陽が多少傾いてきて夕日がブナやカラマツの林を通り抜け差し込んで眩しい。今日はついに他の登山者には誰にも会わず山を独り占めしてしまった。本当に素晴らしい景色だった。

 30分で下山し心地よい疲れを感じながらこの美しい高原を後にした。帰る頃には夕陽が斜めに高標山の山頂を照らし始めていた。

 運用結果 430MHz、VX-5、5エレループ、県内2局

たかっぴょ山山頂1,747m。この奥に三角点
一人でポーズ(恥っ
帰り道林道途中から眺めた高標山山頂

2006-11-03

キット製作

 半年程前に購入してあったキットをようやく少しずつ製作中。エレクラフトのK1用オプションの内蔵ATU。今日は4つのトロイダルコアにエナメル線を巻いた。これでATU基板は完成。この連休で完成させよう。
 山の上でHF移動を目論んで購入したがもう冬になってしまう。新しく生まれ変わったK1が山で活躍するのは来年暖かくなってからだろう。

2006-10-29

岩菅山2,295m

 7月以来今年登ってきたほとんどの山が自宅から1時間前後で登山口まで行ける所。南は浅間山や蓼科山まで登ったが、志賀高原はまだだったので雪が降る前にぜひ一度と思っていたところ、やっとその時が来た。
 志賀高原は多くのスキー場を抱える屈指のスノーエリアだが、岩菅山は志賀高原で数少ない、自然環境が大切に守られている山の一つ。長野オリンピックの時にはスキー場コース開発計画があったが自然を愛する人々の反対運動によりそれから免れた。今回、原生林や水源地があるこの自然をいつまでも守っていかなければいけないという思いを強くした。

 聖平の上登山口を9時30分に出発し山頂を目指す。登山道全体を通じて木の階段が多く設置してありよく整備されている。登山口から頂上の標高差は700m位あるようで階段で高度をかせぐような感じになっており、段差が高い階段は結構こたえる。
 お客さんは15名位の団体客と他に5~6グループ。紅葉は既に終わっておりその代わり白樺の白い樹肌が山肌に規則正しく模様を作っており、晩秋の山容。
 途中2本の沢を越え、樹林帯を歩き続けて1時間半でのっきりと呼ばれる鞍部に到着。少し長めの休憩。ここからは岩ガレ場。斜度もあり恐怖感で少し緊張しながら登攀。合計1時間50分で頂上に立った。志賀高原の奥の山なので静かな山だ。
 眺望のほとんどは雲の中だが南は開けて浅間山までは確認。その後雲に入ったり出たりで曖昧な天気。

 頂上標識の隣で写真を撮って昼飯の前にアンテナ設営。ケーブルを無線機につないで動作確認を済ませてからお昼のおにぎりをかじる。運用約1時間で20局弱と交信した。1エリアからは途中結構なパイルアップを受けた。関東方面にはよく開けている様子。今日の遠距離記録は宇都宮市。先々々週の毛無山移動でもコールをいただいた埼玉のMさんとは高山村の温泉の話題で意気投合。

 先日キャンプ用のストーブをとうとう購入してしまった。今日のもう一つの目標は山頂でコーヒーを沸かして一服すること。何とか着火し無事成功。インスタントだが味は格別だ。
 片づけを済ませて2時前に下山を開始。下りは時間がたつのが遅く感じられ、木の階段も膝が結構辛い。結局1時間半程度かかって下山口到着。駐車場には他にクルマはもうなかった。

 汗をかいたところに冷たい風を受けたせいか少し風邪っぽい。帰り道、小布施温泉穴観音の湯に立ち寄った。硫黄の臭いがいかにも効きそう。
 年内に何とか岩菅山に登れて良かった。2,000m級の山はこれが今年最後かな。

 設備 FT-690(2.5W)、自作2エレHB9CV(7mH)

岩菅山山頂2,295m
いつもと同じアングルで...
最初は横手山、四阿山、浅間山まで見えたんですが昼以降はすべてガスの中

2006-10-27

三角点

 最近『点の記』(新田次郎)を読んでいる。出張の車中など少しずつ。
 明治時代山の上に三角点を設置し地図を作る測量官が当時前人未踏だった立山剣岳の登頂に挑み三角点を設置しようとする物語。
 山頂には古くなり汚れて書かれた文字も読めない小さな三角点をよく見るが、これらを設置した昔の測量官の苦労やドラマが想像される。
 十年前立山の登山口の室堂には行った事があるがその頃は山登りなどまったく興味なかった。
 剣岳に登るなど経験も機会もきっとないがいつかもう一度その姿を意識して遠くから眺めてみたい。

2006-10-21

地図ソフト

 今週末は土日とも休日出勤のためどこへも行けず。ネットで山の道具の紹介ページなどをブラブラ。カシミール3Dで地形図を印刷したり、他の地図ソフトのことを調べていたらあるページで紹介されていたソフトが面白かった。
 HPやブログ上にスクロール可能な地図を表示したり、また地図上にブログをリンクして紹介するサービスや、自分のブログ内に表示させた地図に各記事へのリンクを貼り付けたりできるようだ。移動運用や山登りのブログを作っている人なんかは、閲覧する人が過去の記事を地図から探せるので便利かも。

 最近長野市でオープンしたトイーゴ周辺。まだ地図には載ってないみたい(06年10月現在)。
scale:10000
36/38/47.019,138/11/24.850


 雪が降る前にあと何回山に登れるだろう。
 おっとチャングムの誓いが始まる時間だ。

2006-10-17

長野県ハムの集い

 この日曜日は岡谷市のやまびこ平公園で「ハムの集い」が開催された。毎年開催されているが実は私は初参加。珍しく高速を使わずのんびり国道19号線をドライブして来たため約1時間の遅刻。到着時はすでに20人位の方が集まっていて、アイボールQSOを楽しんでおられた。

 私にとっても久しぶりに会う方や初めてお会いする方ばかり。
 山頂移動についてひそかに師と仰ぐ藤沢OMとは、この間の山での移動運用の話に花が咲く。浅間山行では別行動となってしまったのでぜひ近い機会にご一緒したい。
 アンテナの先生である古瀬OMはEHアンテナと新作のアイソトロン・アンテナの実演デモンストレーションをしていて、接続された無線機からは国内局がガンガン聞こえていた。実はOMからEHアンテナを3本もお借りしているのにまだまともに使用できておらずごめんなさい。
 今回の主催者代表の内山OMとはエコーリンクの話題で盛り上がった。長野県内でエコーリンクを一番アクティヴに運用されてるのではないか。長野県内は各主要都市が山で遮られており、VHF・UHF帯ではなかなか交信が難しいのだが、エコーリンクを使ってネットワークを組みましょうと意気投合した。

 秋晴れの良いお天気の下、ずっとお会いしたかったハムのみなさんにお会いできて私にとっては大変に有意義な休日を過ごすことができた。

アクティヴなハムのみんさんが集合
JR0ZAXの運用が行われていました。
JARL長野県支部長からご挨拶

2006-10-14

蓼科山2,530m

 最近週末が近づくと、今度はどこの山に登ろうかと地図やガイドブックとにらめっこをしている。先週双子山に登ったときに、大河原峠から大勢蓼科山に向かうのを見てやっぱり自分も行きたくなってしまった。と言う訳で今日は蓼科山に向かった。

 6時に自宅を出発し(1時間寝坊だ)高速で東部湯の丸ICまで。ETC装備なのでこの時間帯だと半額で700円也。県道40号を蓼科高原に向かう。今日は立科町も茅野市も晴れの予報だったのに高原に入るとガスの中。蓼科牧場交差点から蓼科スカイラインに入る。カラマツやダケカンバの黄葉がとてもキレイだ。この道路はクルマも少ないため、黄葉と霧が何だか幻想的なムードを醸し出している。
 大河原峠到着8時半。他の車はまだ10台もとまってない。支度をして8時45分登山開始。最初の1時間はシラビソ?などの樹林帯を進んでいく。少し濡れた岩が滑るので気をつけて足を運ぶ。所々立ち枯れた木がかたまっている場所があり不思議な空間。

 将軍平到着10時頃。7合目登山口からの登山道と合流するので急に登山者が増えた。
 ここからの30分はとてもきつかった。両手を使わないと登れないような岩場の急登。こんな岩場は初めてで、恐怖心を増さないよう後ろは振り向かないように登った。年配の方も子どももこの岩場を登っていると思うとしっかりしなきゃと自分を励ます。
 10時半山頂到着。岩がゴロゴロしてる大変珍しい山頂だ。火山の火口のように真ん中が少し窪んだ地形でとても不思議。ガスのため周りの山々はまったく見えず残念だったが登山自体は楽しめて満足。

 記念写真後、他の登山者からできるだけ離れた場所にアンテナを立てて11時過ぎから運用を開始した。リグのスイッチを入れると何とドンピシャで先週双子山でアイボールしたKさんが湯の丸山に山岳移動でCQを出していて早速ご挨拶。その後神奈川、埼玉、群馬の局に呼んでいただいた。せっかくいつもより南の方の山に来たので関西方面にアンテナを向けてCQを出すと愛知県尾張旭市や京都府綴喜郡(つづきぐん)から応答あり。岡山移動局がいたようだが呼びまわっているのが微かに聞こえる程度だった。今日はせいぜい1時間の運用と決めていたので片付けに入る直前念のためとアンテナを東北方面に向けると岩手県遠野市移動局が59で強力に入感し交信成立した。やっぱり標高2,500mは飛ぶなぁと実感。
 片づけを終え下山は登りと同行程を辿り、1時間で大河原峠に到着して15時。山頂方向を振り向くと朝よりも天気回復しているようで、午後からの登山者も意外と多かった。
 日が傾く時間の蓼科スカイラインも霧に包まれて、黄葉も朝より色が綺麗に見えた。遠くの景色は見えなかったが、満足して気分良く峠を下りる事ができた。

 QTH 長野県茅野市移動
 使用リグ FT-690(2.5W)
 アンテナ 2エレHB9CV(7mH)

山頂の周りは雲...
横からの写真撮り忘れました汗
山頂はこんな感じで広々
下山した午後3時頃。今頃山頂はきっと見晴らし最高でしょう涙

2006-10-09

高山村は紅葉が見ごろ

 連休の最終日、やっと穏やかな秋晴れの日になった。昨日の全市全郡コンテストでの移動が不満だったので、晴天だったら近くの山でいいからどこか登ろうと決めていた。
 今日は期待通りの快晴で志賀高原か毛無峠と思っていたが少し遅めに起きたので近い方へ。自宅から約40分で登山口のある毛無峠へ向かう。万座温泉へ抜ける県道牧干俣線はダケカンバの黄葉が見ごろだ。この時山頂付近は雲の中で嫌な予感。
 御飯岳ふもとで県道大前須坂線に分岐し崖っぷちの狭い道路を進み毛無峠に到着すると、やっぱりそこは雲の中でガスがものすごく早く流れている。8:30頃到着したが30分以上休憩しながらどうしようか迷った。1、2台と他のクルマが到着し始め、紅葉を見に来たのかなと思っていたがどうやら破風岳に登山する様子。それにつられて登る決心。破風岳は7月に登っているので今回は反対方向になる毛無山(1,940m)へ。

 ここは数十年前まで小串鉱山があった所で(かつては町があり人々が暮らしていた)登山道途中に錆びたリフト用鉄塔をくぐって行く。ガスの中で視界10m位だがガンコウランの絨毯の隙間に僅かに登山道の踏み跡があるので沿って歩く。途中背の低いハイマツの林をいくつかすり抜けるとガレ岩場。どれも難なくクリアして30分程度で山頂と思しきケルンに到着した。山頂はガスの中で視界は20m。すぐにアンテナ組み立てにかかった。
 こんな天気でガイドブックにも載っていないような山には誰も来ないだろうと思ってたら何人もパーティで上がってきた。みなさん「幻の山」御飯岳に向かわれた。私は無線メインなのでこのまま。

 10時過ぎからオンエア開始で、関東方面から結構快調に呼ばれる。茨城の方からは初めてゼロエリアと交信できたとの事。前回の浅間山の際不調だったのは同軸ケーブルが原因だった。今日は代わりのケーブルを持参したので問題なし。2、関西方面にアンテナを向けてみたがまったく呼ばれず岐阜県海津市から51、県内南牧村から52のレポートのみ。あとは全部1エリアで約2時間で30局と交信できた。
 11時過ぎまでガスがスーと晴れて、展望が開けた。さっきまで何も見えなかったところが絶景の眺望。北から時計周りで、白根・榛名山・浅間や北信五岳とその後ろに高妻山・火打山が頭を覗かせる。360度の展望で、本当に来て良かった^^;

 御飯岳も視界が晴れて登りたくなったが無線をやり過ぎたのでまた今度にした。登山口の駐車台数も増え絶好の紅葉日和だ。13時頃毛無峠を後にした。

リグ FT-690(2.5W)
アンテナ 2エレHB9CV(7mH)

慌てていたので変なポーズ
浅間山が煙たなびいている
県道大前須坂線の途中にあるやすらぎの滝。本当に安らぐよ

2006-10-08

全市全郡コンテスト

 どうも今年のJARLメジャーコンテストはお天気に恵まれない。この週末は全市全郡コンテストが開催されたが、地元、北信地方は土曜日は断続的な風雨。ニュースでは東北、北海道は台風並みの悪天だし北アの白馬岳でも遭難事故が相次いだ。一方、天気予報によれば上田以西は土日晴れの予報。これはラッキーと日曜は早朝から浅間山系の高峰山で運用しようと決めた。

 いつものように寝坊して6時に自宅を出発しクルマを飛ばす。上田、小諸あたりは快晴だ。だが浅間山方面は雲行きが怪しい。天気予報を信じて登山口の高峰温泉まで行ったが、大変な強風と体感温度5度前後でとても無線運用は無理と諦めた。
 しばらく途方に暮れていたが、もう少し南の蓼科山方面に期待して短時間で登れると聞いていた双子山(2,224m)にロケ変更した。県道141号線から蓼科スカイラインへ入り10時頃に登山口の大河原峠に到着。蓼科山も双子山も山頂はガスの中。それでも、と好天を信じて山頂へ向かった。

 沢づたいの登山道を登り約30分ほどで山頂。そこで視界に飛び込んだのは50MHzの4エレ八木だった。先客がいらっしゃった。移動で何度も交信をしていただいているOMさんでした。Kさんも当初湯の丸高原を予定していたが悪天のため双子山に移動して来たとの事。1時間前から運用しているが強風と寒さでもう下りようと思っているとの事で、なんと場所を譲っていただいてしまった。
 アンテナを組み立てていざマストを建てようと思ったらやはりスゴイ強風でさんざん悩んで諦める事にした。今回はまともに運用できず実に無念。やはり自然には勝てない。ハンディ機でつくば市などの参加局にサービスしてから下山した。大河原峠でお馴染み局の美ヶ原のCQが聞こえてハンディ機で応答。県内はやはりどこも強風だったようだ。Kさんせっかく譲っていただいたのにすみません。

 それにしてもこんな強風・曇天にかかわらず大河原峠は登山客でいっぱいだった。登山口駐車場は満車。みなさん次々と蓼科山に向かわれていたがお天気大丈夫だっただろうか。

 山の気候は秋が深まり冬が近い事を感じさせた。6Mのシーズンもそろそろ終わりのようで、今後は430やHFも運用して行こうかな。

強風で髪の毛が逆立っている
一瞬山容を覗かせた蓼科山
写真だけだと良い天気に見えますが。上信国境の山々

2006-10-02

浅間山

 日曜はローカルの藤沢さんと浅間山に登ろうと決めていたが、お天気の様子と私の都合とで今回は別行動。土曜に登った藤沢さんと長野から交信ができて、やっぱり登ってみたくなり結局日曜は一人で浅間山に向かってしまった。

 6時前に自宅を出発、行きは高速で小諸IC。浅間サンライン、チェリーパークラインを経由して登山口の浅間山荘へ。登山規制解除もあり登山客がやはり多い。7時50分登山口出発。この日は昼間、浅間マラソンがあり浅間山荘が折り返し地点になっている。
 一ノ鳥居~不動滝~二ノ鳥居までは里山の風景と似ている。紅葉はまだ早い。カラマツの樹林を抜けるとギザギザした山が見えて来た、牙山と槍の鞘だ。この峰々が見えて浅間山に来たんだなぁと実感。途中硫黄臭がして谷下には真っ赤な川。
 まもなく火山館という無料休憩所で一休み、樹林帯をしばらく歩くと賽の河原。浅間山の姿が視界に飛び込み感激。振り向くと黒斑山らの外輪山が古い火口壁の形を作っている。植生も変わり草木がほとんどなくまた歩きにくい砂地の斜面をひたすら斜めに登って行き、ついに尾根に出た瞬間、浅間山頂と前掛山が大迫力で目に入った。この感動はきっと行って見ないと伝わらない。
 避難ドームの横で小休憩して、無線の運用地点を見定めながら前掛山山頂2,524mまで約10分ほど歩き本当の山頂をバックに記念写真。登山口から丁度3時間だった。

 避難ドームのそばの比較的平らな場所にアンテナを立てた。この場所が悪かった。関東方面は山頂の向こう側。2エレでCQを出し続けるが結局6局に止まってしまい、挙句の果て埼玉の局からは31のレポート(涙)。でも新潟各局からは59をもらった。5局目に乗鞍岳移動のJH9NMTクボキさんと波の上で再会してエールを交換。あちらはなんと雪が降ったとの事!
 1時間強運用して雲行きも怪しくなりアンテナを畳みかけた所つくば山移動の中村さんのCQに応答。先週須坂の妙徳山からお会いした方だ。2エレよりホイップの方が強く入感したのは偏波のせいか?あるいはもしかしたらHB9CVのショートバーがはずれていてダイポール状態だったのかもと後で思った。

 下山を開始するといよいよ小雨が降ってきた。50人位の団体さんが登っていたが大丈夫だったろうか。雨は次第に強くなって来て最後はびしょ濡れになってしまった。団体さんのバスは山口ナンバーでした。無線の結果は納得行かなかったが登山自体は本当に登って良かった。またいつか違う季節に登りに来よう。

前掛山山頂。ミニ三脚のためアングルが悪く残念ながら火口は写ってません
火口をバックに関東方向。何だか人影が見えるぞ?

2006-09-23

妙徳山1,293m

 台風14号も針路変更した様子で、天気も良さそうなのでこの週末どこかの山に登ろうと思っていた。しかし具体的な計画を立ててないと早起きできないもの。荷物は作っておいたが寝坊してしまった。その時間から行ける山で、須坂の妙徳山に決めた。
 登山口出発が11時になってしまった。この山、標高は高くないが行程の半分以上が急登で、岩場も多くあり登り甲斐があった。登山らしい登山?
 登山口から10分ほど登ると地下に流れている湧き水があり音が聞こえる。ひしゃくがちゃんと置いてあったのですくって一口いただいた。さらに10分ほどすると大きな岩がゴロゴロしている岩場。あまりに一生懸命登っていたので途中道を間違えそうになって危なかった。岩場が終わるとかなりの急坂。ストックとマスト用の玉竿で身体を支えながら登った。
 1時間ほど登ると社のある尾根に出てパッと視界が開けて須坂の町並みが見えた。そこから10分程度で頂上。同じ道を歩いてきたというご夫婦が仲良くお昼をとられていた。写真を撮り合いっこしてしばらく休憩してから、50MHzのアンテナを建てた。
 久しぶりの50MHz。今日は12時までが愛地球博コンテストで12時からはふるさとコンテスト。電波を出し始めたのはすでに1時を回っていたが、50MHzのコンテスト運用周波数は誰も聞こえなくて愕然。下の方にダイヤルを回すとCQが聞こえたのでコールしたら榛名山移動局。その後30分CQを出して山梨県北杜市からの1局だけから呼ばれた。やはりこの山は四阿山あたりの影になり1エリアは期待できない。標高もないから西方面もだめみたいで、今日は登山が主で無線はおまけだ。

 帰り道、5、6人の男性グループと社の前で会う。聞くと10月に実施する地元の小学校登山の下見とのこと。先生たちかと思ったら育成会の方たち。そう言えば頂上にたくさん記念柱が立っていた。この山を小学生が登山するなんて私は信じられない。
 本当は浅間か蓼科の方に行こうと思ってたが、この山に登れて満足。これで地元須坂の山は破風岳、四阿山、妙徳山と登った。明日は休憩して来週はもう少し足を延ばそうかな。




妙徳山南峰

2006-09-18

高社山1,352m

 台風13号が接近してこの3連休はどこへも行けないかと諦めていたが長野県内の天気予報は幸い曇り。風は強いと覚悟して中野市と木島平村の境にある高社山に登ることにした。
 夜間瀬スキー場からクルマで登って行き、リフト横のヒュッテを過ぎた辺の駐車場にクルマを止める。管理事務所の方に声をかけると頂上でマムシが出たと聞く。
 前半はスキーゲレンデを登っていく。一番上のリフト降り場から後半、登山道に入りやっと登山らしくなる。途中の鳥居と鷹見岩を経て頂上へ。強風がずっと吹き続ける中1時間半ほどかけてゆっくりと。
 頂上にはやぐらがありそこに立つと足がすくむ。雨の気配はまったくなく、西に北信五岳が"まみくとい"の順番にすべて見え、北アも槍まで見える。南の蓼科や浅間は霞んで見えないが東には笠ヶ岳、横手山、高標山、鳥甲山、毛無山と最高の眺望だ。暴風さえなければ。
 430MHzホイップでCQを出すと長野市内からお声がけ。今日はそれだけ。月曜日だからかまったく声がかからない。その代わり景色が良かったからいいか。

 帰り道は小布施の茶屋に立ち寄り甘味で疲れを取ることにした。連休最後の夕方になるとさすがに観光客も少ない。店に入り畳席を選んだら奥の方の座敷まで案内され、目の前に良く手入れされた庭園を眺めながら栗あんみつをいただいて贅沢な気分。
 自宅に到着する頃、夕焼けがとてもキレイで思わずシャッターを切る。

 連休出かけたのは今日だけだったが、何だか3日分楽しんだ気がした。

山頂、背後は志賀高原
千曲川と中野平
「まみくとい」順に並ぶ北信五岳
長野の西山の小焼け

2006-09-09

長野県QSOパーティ

 今年第1回目が開催された長野県QSOパーティ。移動地は長野市と上田市の境界にある保基谷岳と決めた。朝8時に自宅を出発し若穂から県道保科線ですごい坂道を菅平方面へ上がる。菅平高原がぱっと開ける峠ですぐ右折して林道東豊線へ。細くて一部未舗装の林道を15分走ると林道開通記念碑と登山口が見える。2000m級の山は前線の影響で雲に隠れて山頂部が見えない。見晴らしは今一つ。

 支度をして登山口から入山。地元の保科小学校は毎年登る山らしい。頂上直前で急勾配の急登があるが足を滑らせないよう気をつけて登る。15分ほどで登頂しあっけなかった。
 頂上からは飯綱方向のみ眺望。但し今日は雲の中。4mのアルミポールの上にモービルホイップを付ける。2WでCQを出すと御嶽山からコールがありびっくり。その後乗鞍岳移動のJH9NMTクボキさんと再会。お元気そうだ。9月中に一度中南信の山に登ろうかな。

 10時からQSOパーティが始まり各局の声も聞けた。13時まで続けて40局弱だった。新潟から移動された方も多く本当にご苦労様でした。来月は新潟に移動しなきゃ。
 山頂から少し先に三等三角点があるらしいが標識もないし道跡も見当たらずどこにあるのか皆目分からない。山中では誰とも会わなかった。この山はハイキングにしては少々急な割りに短時間で登れてしまうから人気がないのかな。一応長野市の飯綱山に続く第2峰(1,529m)らしい。

FT-4800、モービルホィップ

飯綱山(多分)をバックに。逆光で真っ黒(涙)
保科小学校の登頂記念碑と当局のアンテナ

2006-09-04

北信五岳

 善光寺平に住んでる人は"北信五岳"と言うとすぐ分かる。覚え方は"まみくとい"で、斑尾山、妙高山、黒姫山、戸隠山、飯綱山だ。何とかすべてに登りたいと思っているが今回はやっと2つ目で、斑尾山に決めた。
 週末に新潟の妙高市で会議があり宿泊して日曜朝解散なのでその後登ろうと決めた。妙高市と斑尾のある信濃町は隣町であり宿泊先からは30分で登山口に行ける。朝早く出ようと思っていたが色々あって、結局登山口に着いたのが11時頃。
 約1時間で登頂したが途中ブナ林あり蟻の戸渡りという痩せ尾根ありほんの少しだが岩場ありで、花も紅葉も時期はずれだったが楽しめた。
 山頂の手前に大明神岳がありここからの見晴らしはサイコー。野尻湖から妙高、黒姫、飯綱、多分美ヶ原、蓼科、そして浅間山系と志賀高原の山々。雲が山頂を隠してはいたが天気が良ければまさに県内の全部の山が見えるかも。ちなみにここには430MHzのレピーターが設置されていた。
 反対側から子どもを連れた2家族のパーティが楽しそうに歩いてくる。その目の前でCQCQも何なので10分ほど歩いて斑尾山頂に到着。そこで430ハンディホイップでCQ。聖山の移動局、そして新潟市。新潟から59をもらったのには驚いた。
 汗びっしょりに秋の山の風は冷蔵庫並みの涼しさ。2時には自宅へ帰りたかったので3局で下山してしまった。今日は珍しく足がガクガクになってしまった。
 来週は長野県QSOパーティ。どこに移動するか(登るか)はまだ検討中。

 VX-5、ハンディホイップ

野尻湖を望む
現在は停波中のレピーターJR0WU

2006-08-28

鍋倉山

 ギガヘルツ・コンテスト参加のため、飯山市・上越市の境界の鍋倉山1,288mに登山。ブナ林の中を進んでいく。緑のマイナスイオンを吸い込みながら歩く感じ。最後に急登があるがゆっくり行けば問題ない。手前に旧板倉町の黒倉山1,247m。そこから15分くらいで鍋倉山山頂。
 このコンテストは1200MHz以上対象で多分日本で唯一だと思う。5m四方くらいの狭い頂上でGPを上げた。変換コネクタを一つ忘れてモービル機は使用できず、仕方なくハンディ機(280mW!)で参加。新潟市や長岡市、見附市などと交信。野沢温泉村の毛無山移動の藤沢さんとも交信できた。
 10時過ぎには全然呼ばれなくなり、また聞こえる局もなくなってしまい暇そうにしてた所、頂上で休憩中の登山者からおにぎりと漬物のおすそ分け。珍しい、アケビの芽。ごちそうさまでした。
 11時半に下山開始したが途中から通り雨。自然の傘のおかげでほとんど濡れなかったが、駐車場に到着した途端ひどいどしゃぶりで結局ずぶ濡れになってしまった。

2006-08-20

ハムフェア

 今年のハムフェアは土曜日に行ってみたい企画が多かったが、仕事の都合で日曜日帰りで参加。まず電子工作教室ブースでアンテナ調整に使うディップメータとノイズブリッジのキットを購入。他にはFT690にはフィルタが入ってないため寺子屋シリーズのCWフィルタ・キットやその他変換コネクタ・ケーブル類などを漁った。
 八木アンテナの講演は社長さんの話を聞けたのは良かったかな。
 展示ブースを一巡して知り合いの方にご挨拶。FISTSでお世話になってるAtsuさん、Rieさんとアイボール。他にDX関係の方など。最近MLを購読始めた「山と無線」ブースにも。
 かねてからアイボールを約束していたクボキさんとも1stアイボールできた。山と無線の話題で話が弾んだ。今度は富士山で再開を約束。またいつかきっと!

2006-08-15

虫倉山

 今朝白馬岳移動局と交信をしてたら突然思い立ち、長野の西山に向かった。いやに渋滞するなと思ったら今日は諏訪湖と信州新町の花火大会だった。
 向かった先は、上水内郡中条村、虫倉山1378m。不動滝登山口から約1時間で登頂。眺めは最高だった。木に隠れた飯綱山など北方面に位置する山以外は大抵見えた。美ヶ原移動の局がガスの中、と言っていたので、かえってあまり高くなく雲の下となり良く景色が見えたようだ。
 今日は昨日と違い、山頂からの運用局は少なかった。上田・松本方面にビームを向けてCQ出すがあまり応答がなく、お馴染み局から呼んでいただいた。やはり0.3Wは非力みたい。せめて1Wは欲しい。
 アンテナを片付けてから白馬移動のJR0ETA局のCQに応答。コンテストでいつもお世話になっている、少しラグチュー。
 1時間位滞在して下山。帰りは花の写真を撮りながらゆっくりと。ソバナ、ヤマアジサイなど。

 装備 C601、5エレループ

2006-08-14

高峰高原(小諸市)

 今日は一度行ってみたいと思っていた小諸市高峰高原へ行ってきた。ここは浅間山や黒斑山、篭ノ登山など浅間山系の登山口である車坂峠。今日は高峯山2106mへ、高峰高原ホテルからゆっくり目に歩いて40分ほどで頂上に(ハイキングですHi)。花の名前も少し覚えた。ノアザミ、マツムシソウ、ツリガネニンジン。
 今日は高気圧の影響で降水確率0%だったので期待してたがガスで展望ほとんどなし。黒斑山の陰で浅間山が時々見え隠れした程度。
 今回は長時間運用もできないので、430MHzハンディしか持ってこなかった。最近作ってみた5エレループとC601でCQ。赤牛岳、甲斐駒ケ岳など山頂移動局から応答。最遠で千葉県船橋市から。こちらは0.3Wだったので妨害されやすいようでお手数おかけしました。
 今日は大勢のハムが山岳移動を楽しまれていた。山の上だと北アルプス、南アルプスからは直接波で届くので強力だ。自分もいつかはアルプスへなどと思いつつ、まずは2000m級の山を登って歩こう。
 下山直前にスケジュールを組んでいたJH9NMTクボキさんとも交信できた。ハムフェア会場でアイボールを約束。

 装備 C601、5エレループ(1.2mH)



2006-08-06

FDコンテスト本番

 3時に目覚ましをかけたつもりだったのに起きたら5時過ぎ(涙)。昨日「チャングムの誓い」を見たせい?はともかく、慌てて自宅を飛び出て30分ちょいで四阿山(あずまやさん)登山口の四阿高原ホテル駐車場着。6時34分登山開始。3時間はかかるかなーと思ってたが2時間半で山頂へ。雲の切れ間から浅間山も見え北アルプスも見えて眺めは最高。噂どおり山頂は非常に狭く、とても無線ましてやコンテスト参加する雰囲気でもないので少し下りて別の場所で設営。
 10時8分開始。かなり出遅れ感あり。それでも1エリアを中心に局数を稼ぎ4時間で100局を超えることができた。全国的に晴天だったようで移動局が多い気がした。
 完全手書きログなので集計はまだだが、北は茨城から南は徳島までグランドウェーブで交信できた。丁度山頂の影になってしまったのか東北は交信できず。Eスポは途中で6、8エリアが聞こえたがあまり強くなくQRPだったし無理と諦め呼ばなかった。
 CWは3局だけ交信したが軽くて安定しない自作ミニパドルでさらにマイクのPTTを押しながらの打鍵であまりにも見苦しい(言い訳^^;)のですぐにSSBに切り替え。
 南佐久郡移動の局長さんや1エリアの局長さん何人かから信号が強いですねと言ってもらえて少し嬉しかった。

 本来なら6時間は運用できる予定ではあったが、自作アンテナも間に合いJARLのメジャーコンテストに山の上から参加できて大変楽しかった。帰り道に地元須坂の温泉センター湯っ蔵んどに寄り道して汗を流した。やっぱり移動運用の後は温泉です^^;

 移動地 長野県上田市  設備 FT-690(2.5W)、2エレHB9CV 7mH