2012-08-17

鳥甲山へ

私の長い夏休みもとうとう最後の週。先週までとうってかわって今週はどうも天気がかんばしくありません。当初は白馬岳縦走を始めてのテント泊で予定していましたが,雷雨の予報。ならば景色よりもスリルを!と,ずっと憧れの山だった長野県栄村の鳥甲山(とりかぶと山)に決定。

噂にも聞いていたし,下調べの結果でも相当険しい山とのこと。何とかなるだろうの思いで,前日深夜車で出発。ふもとの秋山郷は,その昔は冬には道が閉ざされるという地。志賀高原からスーパー林道,そして秋山林道経由で栄村へ。秋山林道ではすれ違う車なし,落石が数箇所。道を間違ってないかと心配しながら2時間半。ついに切明温泉の標識。遠かった!

急斜度,岩場ありで,ピストンよりも縦走が一般的なようで,そうするとアクセスの問題あり。そこで自転車を車載して,下山口に夜放置して,登山口に引き返して車中泊。

噂どおり,相当険しい山でした。

6時半登山開始。いきなりの急登。急斜面にブナ林が広がります。まもなく稜線に出ると志賀高原やカヤノ平が視界に。東に苗場山も見えています。

それからはほぼ稜線歩き。気持ちの良い道が続きますがほどなく最初の山場である小水の頭。太い鎖が打ち込まれている岩場です。気合を入れて登りきります。その後も急登が続き,白嵓ノ頭に到着。この時点でバテバテ。長い休憩をとってから,足を進めると最大の難所,カミソリの刃。両側は断崖絶壁。油断すると落下です。無事通過すると,まさに「生きてて良かった」。

山頂直下に広がるお花畑に癒されて,4時間半でついに山頂へ。最初は快晴の空もこの頃にはガスに包まれ,ランチ中にとうとう雨がぽつりぽつり。1時間ほど粘ってやっと小降りになったところで合羽を着て下山開始。下りも細い尾根歩きが続きます。高山植物に癒されながら,赤い土の道を下ります。途中マムシに2回遭遇。

その後黒い雲が上空を覆い,ついに大雨。合羽を脱いだり着たりが忙しい。登山道が沢になる過程を見ながら下ります。この斜度もきつい。登りで使い果たしたと思われる筋肉にムチを打ちながら,途中で息絶えるわけにはいかないと言い聞かせながら頑張りました。

午後4時,ついに下山口。放置しておいた自転車もちゃんとあって安堵。でもここからが最後の戦いでした。20分と見込んだ林道の自転車こぎ,40分かかってついに車のある駐車場へ到着。車1台ご夫婦がおられて,お互いに「おつかれさまでした~!」聞けば私の30分ほど後に下山したが,ヒッチハイクでここまで乗せてもらってきたらしい。う~。

こんなに奥深い山,登山者は私一人かと思いきや,山頂で1名,ご夫婦の情報では狢平をピストンした方,計4組おられたらしい。

ついに憧れの山を制覇した満足感にひたりながら,自宅に向けて車を走らせました。


小水の頭


苗場山


白嵓ノ頭と後方には 赤嵓ノ頭


実際に行ってみなければ分からないスリル。両側が切れた痩せ尾根






ついに山頂。


赤嵓ノ頭付近から眼下を望む


2012-08-09

国際宇宙ステーション

9日夜,夜空を横切る国際宇宙ステーション(ISS)を見ることができました。

来週は県内,和田小のARISSスクールコンタクトが予定されています。
一生に一度あるかどうかの経験。何とか成功して子どもたちに夢を伝えたいですね。


北アルプス 唐松岳

夏休み最初の山行きは北アルプス,唐松岳に決めました。

8月初めの金曜に行ってきました。
早起きが苦手なので,前日深夜に車で自宅を出発。平日でも朝から運行しているリフトに乗るため,八方黒菱平へ。仮眠の後,朝6時頃起床。7時運行開始のペアリフト,クワッドリフトで八方池山荘に向かいます。

このところ晴天が続いており,この日もほぼ快晴。八方池に映る逆さ白馬三山が美しい。
何とか3時間少しで主稜線あたりに出ると雲が湧いてきていました。少し残念。

唐松山荘で少し休んでいよいよ唐松岳に向かいます。
山頂ではほぼガスに包まれ,一瞬晴れて白馬方面が見えますが,ほんの一瞬だけ。30分しか山頂にいませんでしたが,あきらめて下山しました。

平日ですが8月ということもあり,そこそこのお客さん。宿泊はまだ少なかった様子でした。

とにかく昨年に続き北アルプスに立てたことに満足できました。