2006-11-27

CQ WWコンテスト

 3.5MHzのバーチカルアンテナを試したくなり、土曜の夜に近所の河原に出かけて寒い中設営を始めた。10m釣竿の根元に、1.5Lペットボトルにアルミ線を巻いた極太コイルをくっつけラジアルを3本張ってSWRアナライザーで共振周波数を確認。何とか3.500MHz前後に共振してるようなのだが数百オームの超ハイインピーダンス。測定器金属部分に手を触れると値が変わるような状況で、やはりラジアルを10本以上は張らないと駄目なのか。試行錯誤するが結局あきらめて1時頃に撤収。一方で夜空の星はとっても綺麗でサイコー。
 自宅に帰ってから3.5MHzや7MHzで短縮ダイポール+ATUアンテナで聞こえるアメリカなどの参加局をコールするがほとんどカスリもせず、うちのアンテナの飛ばなさを実感させられた(国内ならまぁまぁ飛ぶのに)。

 翌朝7時に起きて14MHzでアメリカ中心に呼び回り50局前後と交信。ローバンドもハイバンドも沢山聞こえておりコンディションは良かったようだが気分はあまり晴れないコンテストだった。

 8時になったのでFISTSのNetで当番だったのでCQを開始。3人のメンバーに呼んでいただいて最後は9時半頃まで電信チャットを楽しんだ。そのおかげで一日気分が晴れて過ごす事ができた。

2006-11-19

鏡台山1,269m

 おばすて山の伝説は全国にいくつかあるようだがここ信州ではその名も姨捨山(おばすてやま)という山がある。今回は伝説の話ではなく、この姨捨には日本の棚田百選にも選ばれたという見事な棚田がある。9月の中秋の名月の頃には月が昇ると棚田の田んぼに月が反射するのを見て「田毎の月」と呼んだと小学生くらいに教わった。
 この棚田は江戸時代からあったらしく芭蕉や一茶も俳句に詠んだ景色なのだ。今でもその季節になると月を見て楽しむ観月会というものが開かれるらしい。

 さて、観月会の頃に姨捨から見て東方向になる、千曲川をはさんで丁度月が昇って行く山が鏡台山だ。この山名の由来だけはガイドブックで知っていたが、先日地元のボランティアの方が登山道を整備したと地元紙に掲載されていたので、何だか行ってみたくなった。

 天気予報では夕方から崩れるが午後まで何とか天気は持つと言うので、FISTSのネットに参加してから余裕の気分で午前中遅めに出発した。登山口は埴科郡坂城町にあり自宅から1時間程度の場所。坂城町までは順調に行けたが登山口までは住宅地を迷いながら縫うようにしてようやく抜けて何とかたどり着いた。
 登山口そばのキャンプ場の横の畑に檻のようなものが見えるので何だろうと思ってゆっくり近づくとナント「いのしし」がワナに引っかかっていた。登山口までの間に他にも檻があって熊だけじゃなくていのししも出るのかと少し怖くなった。
 どうもガイドブック通りには行かず、迷いながらクルマを置いて畑の中を進み何とか登山口を発見。新品の看板が立っていた。登り始めてから気づいたが熊よけの鈴をクルマに忘れて来てしまった。登山者は他にはおらず、仕方ないので口笛を吹きながら登った。
 ほぼ尾根沿いに登る道だが途中すごい急坂(下り)があったりしてアップダウンを繰り返しながら高度を上げていきようやく山頂到着。
 坂城町と千曲川の流れが遠くに眺められた。なぜか芳名帳(?)があったので記帳。登り始めから雲行きが怪しかったのだが、案の定山頂に到着した途端小雨が降り出した。
 結局雨のやむ気配はなく、今回はハンディ機もビームアンテナもガスコンロも持ってきたのに結局写真だけ慌ててとって一服してからすぐ下山してしまった。

 本当は姨捨伝説や田毎の月に思いを巡らし芭蕉や一茶のように俳句でも詠みたかったのだが(ウソ)今回はとんぼ帰りのハイキングになってしまった。いつかまた天気のいい九月にでもまた来よう。

ワナに引っかかった可哀想ないのしし
雨の中で三脚も使えず

2006-11-12

新潟県支部アクティヴィティパーティ

 この週末はJARL新潟県支部のアクティヴィティパーティ。新潟県内からの参加のみ有効なため、日曜早朝に県境へ移動しようと計画した。
 天気が良ければ以前登山した鍋倉山に行こうとも思ったが、あいにく荒天の予報だったため上越市側の光ヶ原牧場を目指した。

 早朝4時半に起床。できるだけ早く到着するため高速を使い3つ目の飯山ICで下り、さらに県道95号線を北上。鍋倉高原から関田峠に向かうと道路に少しずつシャーベット状の雪が積もりだし嫌な予感。その後上るにつれてノーマルタイヤで走行できる限界以上の積雪になってしまったため止む無くUターンした。時速10kmくらいで慎重に下りたがとっても怖かった。
 国道18号まで戻るには1時間以上かかりそうなので途方に暮れたが、斑尾高原を思いついた。地図で調べると斑尾高原はほとんどが新潟県妙高市なのに気づき、いったん飯山市街地まで戻って進路を変える事にした。
 斑尾高原の妙高市側に入ると積雪約5cm。四駆のおかげで何とか無事に新潟県に入る事ができた。

 7時半から1時間半ほど運用して約20局と交信。ロケのおかげかモービルホィップにもかかわらず新発田市とも交信できた。新潟県内のお天気もあまり良くなくパーティ参加局は少なめの様子だった。

 雪さえ降らなければ飯山の鍋倉高原の黄葉はまだキレイだった。黄葉を雪が包み込み、そのまま雪化粧をして冬に入っていく感じだ。いよいよ冬到来。そろそろタイヤを履き替える事にしよう。




2006-11-09

英語で日記

 先日居間でうたた寝をしてしまい起きたら朝の6時だった。すぐ布団にもぐれば暖かい寝床であと1時間は寝れたのだが、せっかくだからと無線機のスイッチを入れたところ、14MHzで東海岸が聞こえていた。こういう時間に起きないとアメリカとは交信できないのかと思いながら久しぶりのUSAの2局とQSO。結構早い速度の電信でコピーできなくて少し恥ずかしかった。ここ最近あまりパドルを叩く機会が減っていた事を反省。
 電信の欧文チャットを楽しめるようになるには実践交信で自分を鍛えるのが一番、とは知っているのだが、同時に英語学習も進める事は大いに役立つと信じている。

 と言う事で、今年の4月からNHKのラジオ英語講座を続けて聞いている。よくまぁ続いていると自分でも感心する。HFの無線機とパソコンをSSTVのインタフェースで接続してあるので、無線機のオーディオ出力をパソコンで録音する。それをiPod nanoに移して通勤途中にほぼ毎日聞いている。
 まず一回目はテキストをまったく見ずにヒアリングするがこれがまったく分からない。続いて講師が解説をしてくれるとようやく文章の流れが分かってきて、その後何度も聞いてやっとそれぞれの単語が思い浮かぶようになってくる。講座は週に3回もあるので2日休むともう付いて行けなくなってしまう。半年続けて何とか出演者の発音の後に続いて真似をするシャドウイングの練習にも慣れてきた所。

 5月の終わりにTOEICを受験した所、実は前回よりもスコアが40点下がってしまって愕然とした。講座を2ヶ月続けた後の試験だったのでショックは小さくなかった。だがこれもある意味でその後も講座を継続する動機付けになったかも知れない。

 英語学習は4つの力をトレーニングして行く事と思っているが、今の自分に足りないのは読む事と書いたり話したりする事。読むトレーニングのつもりで週刊STという英字新聞を購読しているがこれがほとんど読まない。興味がないから読まないのか読まないから興味が湧かないのか。勿体無いので一応いつでも持ち歩いてその気になったら読めるようにはしているのだが。
 もう一つ、書く力の訓練としてある本を見つけたので購入してみた。
″My first English diary″
″一日10分 英語で書こう4行日記″
 まだほんの数行しか読んでいないのだが、なるほど、短い日記ならトレーニングとして続けられるかも知れない。また、海外のハムとの交信の際も役立つかも知れない。

 と言う事で昨日から英語で日記をつけ始めた。いつまで続くかお楽しみ。ただ、これもそうだが電波出さなきゃだ。

2006-11-05

高標山(たかっぴょやま) 1,747m

 連休なのにどこにも登らないと身体が疼いてしまう。昨晩NHKでチャングムの誓いを見ながらガイドブックを開いた。連休疲れで体調もあまり良くなく早起きできないだろうから近くて時間のかからない山、という事で高標山(下高井郡木島平村)あたりに行こうと思いついた。木島平は父の実家もあり、小さい頃は祖父の家に何度も遊びに来た所なのでとても親近感があり、まるで自分のふるさとのように感じる。

 予定通り寝坊して朝8時過ぎに起きFISTSのネットを聞くがコンディション悪く、各局の信号も弱い。その時昨日の夜スイッチを切り忘れた430MHzの無線機からCQが聞こえ、ローカルのFさんが移動運用に出かける所だった。本当に偶然だ。Fさんとはいつもスイッチを入れた直後とかにつながったりする。
 ネット参加は諦めて、430MHzで少しラグチュー。Fさんは野沢温泉村方面に向かっているとの事。これはじっとしてはおれないと言う事で交信後すぐに支度をして木島平方面に向かった。
 
 少し風邪っぽかったので体調の様子を見ながら登山口まで行く事にした。志賀高原から奥志賀林道を進む。先々週登った岩菅山登山口よりももっと奥の奥、奥志賀公園林道を雑魚川渓谷沿いに進む。紅葉はもう終わりに向かっているが、ひっそりとした山深い渓谷で目の前に鳥甲山が聳える素晴らしい景色だ。鳥甲山が見えるなら登らなきゃ損だ、と心に決める。
 豪雪で知られる秋山郷方面と分岐して木島平カヤノ平高原に向かう。野沢温泉村方面と分岐するとまもなくカヤノ平。学生時代一度キノコ狩で遊びに来た事がある。他の高原と比べ観光地開発があまりされておらず、また紅葉シーズンも終わっており本当に静かにゆっくりと過ごせそう。

 観光案内所でトイレを借り登山口の場所を尋ねる。まもなくここも店じまいの様相だ。
 高標林道入り口のゲート脇に駐車して登山口まで約1kmの砂利道を歩くと熊笹とカラマツ林の登山道に入る。標高差は200m少しなのでゆるやかな道で歩きやすい。カラマツの次はダケカンバとブナ林だ。直径1m以上はあるブナ巨木に何本も出会う。ところで今年は熊の当たり年で県内では毎日のように熊被害報道がされており、登りはビクビクしながら歩く。30分ほどで尾根道に出て一休み。この辺りから景色も良くなってくる。笹とダケカンバの間の道を進みちょこんと小高い頂上に出た。計1時間の道程。

 天気は晴れで眺望は良く、今年登った斑尾山、高社山、や岩菅山が良く見える。北東方向には鳥甲山(とりかぶとやま)の尾根道がはっきりと見えその背後には苗場山が見える。信州の北の山に来たなぁと実感する。鳥甲山は7月始めに1エリアの方が50MHz運用してるのをワッチして以来憧れの山だ。孤高の山と言われ、上り下りも激しく険しい山と聞く。尾根の先の谷の下には秋山郷があり、下山後は温泉コースだ。いつか登りたい山の一つ。

 今日は時間もなかったので5エレループで430MHzを運用。関東方面は岩菅や横手山のカゲで全然ダメ。新潟方向ビームでCQを出すと地元の中野市からコールいただいた。アンテナを回すと59同士だ。中野のKさんは滅多に電波を出さないがたまたまコールをしてくれたそうだ。つい先日新潟県糸魚川の山を登ってきたとの事。年に10回は北アなどの登山をするそうでベテランの方。当然、山談義に花が咲く。山頂での山談義は時間が経つのを忘れてしまう。30分近くラグチューをして再会を約束した。今日は結局ローカルから2局だけ。
 ストーブでお茶を沸かして一服し下山する事にした。熊にも遭いたくないので急ぎ足で駆け下りる。3時を回ると陽が多少傾いてきて夕日がブナやカラマツの林を通り抜け差し込んで眩しい。今日はついに他の登山者には誰にも会わず山を独り占めしてしまった。本当に素晴らしい景色だった。

 30分で下山し心地よい疲れを感じながらこの美しい高原を後にした。帰る頃には夕陽が斜めに高標山の山頂を照らし始めていた。

 運用結果 430MHz、VX-5、5エレループ、県内2局

たかっぴょ山山頂1,747m。この奥に三角点
一人でポーズ(恥っ
帰り道林道途中から眺めた高標山山頂

2006-11-03

キット製作

 半年程前に購入してあったキットをようやく少しずつ製作中。エレクラフトのK1用オプションの内蔵ATU。今日は4つのトロイダルコアにエナメル線を巻いた。これでATU基板は完成。この連休で完成させよう。
 山の上でHF移動を目論んで購入したがもう冬になってしまう。新しく生まれ変わったK1が山で活躍するのは来年暖かくなってからだろう。