2007-10-13

志賀高原 坊寺山1840m

土曜日、紅葉も期待して志賀高原の坊寺山へ向かった。山ノ内町から志賀草津道路に入るとたくさんの観光客が訪れている。蓮池や信大自然園の付近では観光客がカメラ三脚をずらりと並べていたが何を撮影していたのだろう。道は熊の湯の手前で石の湯方面へ別れる。つきあたりにロッジの旧い建物らしき所と広い駐車場がある。車が1台だけ止まっていた。その隣に駐車して支度をして出発、10時10分。

白樺の間を抜けて行くと針葉樹林帯に変わり、その中の急坂を登っていく。モミジがたまにぽつんと紅葉しているが他は緑のままで味気ない。山頂到着10時45分。志賀高原の山々がすべて見渡せる。右から横手山、鉢山、赤石山、岩菅山、裏岩菅山。曇りの天気予報もはずれて見事な秋晴れの天気でスガスガしい。一服してから無線を始めるがあまり成果がなく交信は数局だけに止まる。12時過ぎに下山を開始することにした。

マイナーな山だと思うが意外に登山者がいて3組と会った。同じ道を戻るのも何だし、せっかくなので小坊寺山への縦走コースを行くことにする。分岐が非常に分かりづらいが、坊寺山頂から10分ほど下りた肩にあたる辺りに標識がある。入り口は笹薮になっているがそれを抜けるとしっかりした登山道があった。

アップダウンを繰り返し最後に急坂を上がると小坊寺山頂。中野市街が見え、笠岳、横手山が目の前に近く見える。その後もアップダウンが続く。長さ20m程のガレ場は片側が断崖になっていてスリルがあった。痩せ尾根や岩稜も一部あった。また、稜線付近は松の木が多く、根っこが持ち上がってそこへ土砂が堆積して地面がクッションのようにフワフワする山道を歩いたりして行くと、縦走コースを選んで良かったと思った。坊寺山に登るならこのコースがおすすめである。

途中のピークになぜかTVアンテナが立っていた。どうやら下のロッジまでケーブルを引いてるらしい。稜線の南端まで来ると広場になって終点。あとは笹薮の脇にできた歩きやすい道を下りるだけ。ふもとには湿原が広がってるようで、その湿原と歩いてきた稜線を見ながら登山口まで戻った。迷った時間も含めて下山で2時間かかってしまった。

ただの往復では不満だったと思うが、縦走をしてみてこの山の魅力が分かった気がした。



2007-10-07

妙高山 2,454m

3連休天気が良さそうだったので急遽山行を決定。北信五岳の5つの山のうちまだ未登だった妙高山に登る事にした。今回は土曜晩に出かけて燕温泉駐車場で車中泊。早朝5時に起床して身支度を整え日の出とともに6時に出発。登山口で、岐阜から来て土曜に火打山に登ったというベテランの方に話しかけられて一緒に登る事にした。

約1時間で麻平コースとの分岐。その後はほとんどが急登で、胸突き八丁の登りを経て1時間で天狗平。コースタイムに比べてかなり早いペース。ここで岐阜のIさんと頂上での再会を約束して別れる。途中の鎖場はかなり迫力があった。先月の戸隠で同じような鎖場を経験していたので何とかクリア。登山者が多く渋滞ができ待ち時間が長いがその時に人の登り方を見て参考にすればいい。最初のペースのまま登り続けコースタイムに比べてかなり早めの9時に山頂に到着して驚いた。

この日は最高の天気で富士山が終始見えていた。文字通りの360度の大展望。苗場山、富士山、八ヶ岳、北アルプス、そして日本海。すぐ目の前には火打、焼山が迫力を持って迫ってきた。

さすが百名山だけあり山頂は大混雑でピーク時は100人位はいたのではないか。山頂標識の写真撮影は順番待ち。遠くからのツアー登山のようですぐ目の前の山の名を知らない。分かる山名を教えてあげた。

Iさんと再会し一緒に昼休憩。その後無線をして数局だけ交信して、少し早いが11時半に下山を開始。何人も追い越しながら下った。既に足は筋肉痛でかなり辛い。

帰りは麻平コースを通ったがこれは失敗で下りなのにアップダウンを繰り返し森の中を通るため湿っており岩はコケで滑りやすいし土も滑る。やっとの思いで川原の湯と呼ばれる渓谷の中にある無料の露天風呂に着いた。8畳間程の広さで乳白色、ぬるめの湯。20分ほど浸かって帰った。混浴とは知らずに来た女性客は湯船に並んだ男性陣を見て帰って行ってしまった。

これで北信五岳はすべて登った事になる。天気に恵まれ山頂からの大展望。そしてこの山自体の魅力。良い登山になった。ただ、しばらく筋肉痛とのたたかいがまだ続きそう。