2006-03-22

プロジェクト”H”

 時々学生の若いハムと知り合うことがある。HFや電信に興味を持っていても、自分の無線機もないしアンテナも上がってない。あるいは私の友人でその知り合いの中高生が国家試験に合格したが開局するための無線機がない。ハムなんかに興味のない今時のお父さんたちはこの子たちのために無線機を買ってあげたり屋根の上に上ってアンテナをはってあげたりするわけがない。

 友人と密かにこのようなことを考えている。今若者、例えば中高生がハムに興味を持ち自分もやってみたいと思ったとき、そこにはいろんな障害があると思う。国家試験にパスする必要があるというのは当然だが、まず無線機が高価。次に電信の場合なら電鍵が高価。そしてアンテナがない。ダイポールでも良ければこれは安くあがる。だが、自分の家の屋根の上にアンテナを張るとなるとお父さんがハムかよほど寛容で理解のあるお父さんでないとダメ。1stQSOだと大抵カード交換をおねだりされるからJARL加入も必要。
 数えればキリがないが、これらのいくつかを解決する方法。ハムをやってみたいという中高生がいたら、ハムクラブに入ってもらう。そのクラブで社団局を開局し、希望者に無線機を貸し出せるようストックまたは大人メンバーの手元に社団局に登録した状態で置いておく。社団局は当然JARL会員、そして学生会員は会費無料。電鍵もそう。アンテナは大人のハムが喜んで設営ボランティアに行く。あるいは屋根の上に上がらなくて済むよう、小さな庭でもいいようなバーチカルタイプやベランダに設置できるような釣竿+チューナーとか。この辺はノウハウを貯めておく。
 無線機の貸与は例えば3ヶ月限定。あまり長いとトラブルになりかねない。3ヶ月CQを出し続けて、もっと続けたいと思ったらOMから無線機を格安で譲っていただき個人局を開局する。あるいはやはり経済的に問題があるなら貸し出し期間を更新するか。

 かつての地域クラブはきっとこのような役割を持っていたのかも知れないが、最近はどこのクラブも元気がないし、平均年齢も上がる一方。かつてアクティブだったOMもこれからハムの世界に飛び込もうとしている中高生にならきっと喜んで自分の今は埃をかぶっているかも知れない無線機を貸してくれるのではないだろうか。これらをスムーズに進められるよう、クラブとして各会員にそのような無線機を登録させていただく。
 これを大々的に宣伝して手を広げたりするときっととやかく言う人も出てくるに違いない。また予想できないトラブルも起こりうる。ためしに、まず自分の所属しているクラブ内で始めてみよう。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

Manさん、これは素晴らしいプロジェクトですね。とても決めの細かい発送を出来るん方なのだなぁと感心して読ませていただきました。沢山の青少年にHAMの魅力を味わってもらいたいですね。

ところで、あの謎々…まだ分かりません。

匿名 さんのコメント...

Manさん すばらしい! 
地域クラブの重要な役割ですね。
入門者をサポートできるそうした環境整備は重要ですね、
パソコンやTVゲームでは味わえない、アマチュア無線の醍醐味を見聞きする機会さえも無いのが現状だと思うので。

Wallman さんのコメント...

 Atsuさん、ようこそ!Leoさんのブログを拝見してたら宣伝されてたのですね照。
 今日クラブ員の一人からメールをいただきました。その方が、友人である教師の方にハムをやりたい生徒を集めて!と頼んだところ「今はパソコンと携帯だよ」と一蹴されてしまったそうです。またその同僚の教師ハムが小学校にクラブ局を立ち上げたもののすぐに潰れてしまったとか。
 学校クラブは今本当に大変な状況で、むしろ一人でも若いハムを見つけたら本当に大事にしないといけないなぁといつも感じています。残念ながらこの数年で長野市内でも2つの学校クラブがなくなってしまったのを間近に見ました。
 その数少ないOBがしっかりと自分なりのハムライフをエンジョイし始めているのは本当に嬉いです。