3連休は当初雨マークだったが前日になって晴れに変わる。いつもながら週間予報はあまり当てにならない?前日の晩に急遽ローカルのIさんに携帯メールでご相談の結果、北信五岳の一つ、戸隠山に行くことを決定。
戸隠山はその昔修験者の修行の山だった(戸隠忍者は有名?)。麓には3つの神社があり特に奥社は数百m続く杉並木の参道を行った先の奥深く戸隠山の目の前にひっそりと建っている。
縦走コースを取るために、戸隠キャンプ場隣の戸隠牧場駐車場にクルマを置きキャンプ場の中を1時間弱奥社まで歩く。無事を祈りお参りをしてからすぐ横の登山口より登り始める。すぐに30分程度急登となる。最初の鎖場を越えると百間長屋等と呼ばれる岩の屋根の下を通る。それからは鎖場の連続。Iさんはほとんど鎖を使わずフリークライミングの要領で登るが初めての私は鎖にしがみつきながらよじ登る。
そしてとうとう噂に聞く難所、蟻の塔渡り(ありのとわたり)に到着。天気が良すぎて数百mあると思われる断崖絶壁の下がよく見える。Iさんは余裕で先に通過。アドバイスを聞きながらゆっくりと岩にしがみつき馬乗り状態で少しずつ進む。恐怖心が出るのでできるだけ下を見ないように。そのうちズボンが擦れて穴が開くんではと心配になった。たかだか10mくらいだろうか、20分位かけて何とか通過。ガイドブックでは初心者はこの手前で折り返すように、とあるのはただの脅かしではなかった(冷汗。
その後もいくつか鎖場を越えると西岳方面との分岐であり、主稜線上となる八方睨に到着して大休止。北アルプスは雲で見えないが東は浅間、根子岳、志賀の山々、関田山脈やその向こうの名前は知らないが越後の山も見えて最高の景色。斑尾、野尻湖、黒姫山もよく見える。戸隠連峰の北端の高妻山をバックに記念写真。戸隠の最大難所をクリアした満足感にしばし浸る。
その後はアップダウンのある稜線歩きが続き途中の木陰で昼食。雲行きも怪しくなりゆっくりもせずに出発。三角点のある九頭竜山を通過して一不動の避難小屋着。ここまでの下りもすべりやすい箇所があり草木につかまったりステッキを使い慎重に足を運ぶ必要があった。この避難小屋は百名山の高妻山との分岐点となるがそちらはまたいつか、と言うことで戸隠牧場方面に下る。約10分で氷清水という水場に到着し缶ビールがよく冷えそうな冷水で喉を潤す。あとはいくつか鎖場を越えながら沢沿いにどんどん下り戸隠牧場に到着。Iさんにおごってもらったそばソフトは疲れた身体に格別のご馳走となった。今回、約7時間の行程。
FT817、6m用アンテナ、ガスコンロなど持参したがぜ~んぶ使う事もなくただのお荷物(重っ。無線は八方睨で1200MHzのCQに応答した1局のみ。斑尾高原に遊びに来られた東海の方。
この山、もし一人で来てたら難所手前で多分引き返してたと思う。同行していただいたIさんに感謝。これで私もやっとオトコになれたかな。
2 件のコメント:
大変お疲れさまでした。
私も、5年ぶりの戸隠山でした。
今朝になっても足の筋肉痛が残っています。
何回行っても、あの「ありのとわたり」は、怖いですね!
今回は、すこし、急がせてしまってすみませんでした。
夕方からの、飲み会がせまっていたものですから(笑)
夜の、生ビールは、格別においしかったです。
また、よろしくお願いします。
本当に今回の山行もご一緒できてありがとうございました。写真を見るとまだあの恐怖がよみがえります。あそこは年々侵食されて細くなってるようです。
夜のビールも最高でした。こちらこそまたよろしくお願いします。
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