2010-07-31

森太郎と森姫に会ってきた

やっと鍋倉山の森太郎と森姫に出会うことができました。昨年,巨木の谷への入り口を探して県道をウロウロしたことがありますが発見できませんでした。ネットでヒントを見つけ,場所の見当がついたので,出かけてきました。曇り空でしたが,今回の目的は山頂ではないので,雨が降らなければいいでしょう。

平日だったからか,県道95号線は拡幅工事をしてました。登山口は思ったとおりの場所にありました。雨露で濡れた樹林の中に入るとジャングルのようで,シャツは露と汗でびっしょりになってしまいました。根曲がりブナをまたぎながら,濡れた小道を足を滑らせないように,慎重に歩いて行きました。そして巨木の谷へ。直径1mほどのブナの木が何本も立っています。そして昨年のブナの落ち葉とドングリがたくさん落ちています。虫よけスプレーを忘れて,蚊に腕をいくつも刺されながら,そして体長10cm以上の大ナメクジにびびりながら,がんばって歩きました。

そしてついに森太郎と対面。ひときわ大きいブナの大木でした。樹齢300年以上,直径は2mくらいでしょうか。保護のため,周囲半径5m辺りに縄が張られているため近寄ることはできません。到着直後に,雨が降り始めました。しばらくブナの葉っぱで雨宿り。雨が弱くなったところで,巨木の谷をさらに下り,森姫と対面。すでに枝はほとんど枯れて,わずかな葉をつけるのみの老木でした。いつ倒れてもおかしくない状況だそうです。

枯れゆく大木たちと,その横で,昨年落ちた実から新たな芽を出し,青々とした若葉をつけた幼木たちの姿を見て,自然の力強さというか,畏怖の念を感じました。

ここ数年,ずっと念願だった森太郎と森姫に出会えて,感慨深い山歩きができました。
県道から登山口に入ってほどなく,看板があります。
鍋倉山のブナは,幼木の頃から深さ数mにもなる雪の重みに耐え,根曲がりとなる。
ヤマアジサイの鮮やかな青色がアクセントになっていました。
こんなブナの大木も珍しくありません。
威厳のある姿の,森太郎。
森姫は倒木寸前とのこと。
昨年の実がたくさん落ちていました。
そして若芽も力強く。

2 件のコメント:

インレッド さんのコメント...

今晩は。
鍋倉山には残雪の頃に行って見ようと思
っていますが、なかなか行く事が出来ま
せん、来春には行って 森太郎 森姫に
会って来ようと思います。

Wallman さんのコメント...

鍋倉山は紅葉が美しいので,秋もおすすめです。森太郎,森姫への登山口はとても分かりづらいので事前にお調べになった方がいいと思います。関田峠からも行けますけど。残雪の時期ですと県道が通行止めになってる可能性もあります。