北信五岳の一つ黒姫山に登った。素晴らしい山だ。
盆休みにもかかわらず出合った登山者は数名。標高の割には時間がかかり奥深いイメージがあるからか。名前の由来は大蛇にやむなく嫁いだ黒姫の伝説からとの事で、登ってみたら名前のイメージ通りの山だった。人里から遠く離れひっそりと、悠々と横たわっている大自然の中を歩く。ブナ、白樺の大木の林が登山道の2分の一を占める。典型的な火山の形をしており、北信側から私たちが眺めている山容は実は外輪山であり登ってみないと見えない(妙高山方向からは見えると思う)小黒姫山が中心に聳えている。山頂は外輪山にある。いつものように無線機を携えて登ったが、途中で仙人様と出会い、思いがけない山行となった。
盆休みで朝寝坊が癖になってしまい午前10時西登山口出発。20分ほどで古池。回りは黒姫山や高妻山などに囲まれた静かな湖。そこからひっそりとしたブナ林の間を進む。登りで出会った唯一の登山者とそこで出会った。聞けば仙人のような生活をしている方で友人のすすめでこの黒姫に来たとのこと。結局下山までご一緒した。哲学、物理学、政治の話から人生観まで色んな話をしながら頂上へ。こんな登山は初めてだ。頂上ではおいしい緑茶をご馳走になった。午後1時半に登頂したので3時間半かかった。戸隠方面からガスが湧き上がって眺望は今ひとつだったが、妙高、火打、焼、雨飾、乙妻、高妻がはっきり見え背後には北アルプスの槍ヶ岳などがガスの切れ前に見えて最高だった。
せっかくなので短時間だが自作のループアンテナを立てて50MHzでCQ。長岡市と交信。時間も遅かったので1局で我慢し、遅い昼を済ませて3時に下山開始。これも縁だと思い仙人様と同行、話の続きだ。
ブナ林を歩いている頃案の定日が暮れてしまった。高妻山の後ろの夕焼けが綺麗だったが、その内に本当に真っ暗になってしまい相当心配したが無事あの古池に辿り着いた。空には星が満点で池に反射していると同時になんと蛍が飛んでいた。これが疲れと不安を和らげてくれた。
夜8時にようやく下山口に帰り着き生きてて良かったと本当に思った。次回からは日帰りでも必ず懐中電灯を持参することにしよう。仙人様ありがとう。
2 件のコメント:
Manさん、無事下山できて本当によかったです。
下山時の夕暮れは、心細さも加わりますし、ライトないと、本当に道に迷ってしまいます。
懐中電灯より、ヘッドランプのほうがお勧めです。
昨日、遭難しなかったのは、仙人さまのおかげですね!・・・もしかして、本当に黒姫の仙人だったのでは?・・
山では、いろいろ不思議なことに出会います。
新作Skydoorの調子もよかったようで、なによりでした。
里山も甘く見ちゃいけないなぁとつくづく思いました。今回の山行はいろんな意味で価値がありました。Skydoorは1エリアや3エリアが聞こえましたがS1レベルだと2.5Wでは取ってもらえませんでした。でも何とか動作してるようです。
黒姫山、地味ですがおすすめします。
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